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Another~という表現

2007年05月25日 15:36

"another"という単語は別に何の変哲もないように見えて、きちんとその意味をわかっているのと、いないのとでは、会話中に相手の言っていることへの理解度が変わってきます。

例えばあなたの友人Aさんが次のように言ってきたとします。
A: I bought a Sting CD last night.
B:

スティングのCD買ったんだ~と言ってる友達。 どんな返事をしますか?
1. That's nice.
2. How was it?

3. Oh you like Sting? etc...

いろんな返事のしかたがありますね。

それではこちらはどうでしょう?
A: I bought another Sting CD last night.
B:

基本的には『スティングのCDを買った』ことには変わりはないのですが、ここに入ってるanotherに注目です。
これがあることで言われた方としては:
(あぁ~。もう一つ買ったのか。)
(…ってことは結構最近にも もう一つ買ったって事?)
(…ってことは結構ファン?)
(…じゃなくて間違えて買ったとか?)

…と、様々な想像がつく『スティングのCDを買った』という会話なのです。
ですので、返事の仕方からもっと次へと会話が展開しますよね。

最初に挙げた3つの返事の例でも最初の2つ"That's nice."や"How was it?"だと、それで会話が終わってしまうような表現で、Aさんとしては、自分が意図していた話ができずじまいになりそうな返答が返ってきたな、と感じるかもしれません。
3番目の"Oh you like Sting?"なら、ちゃんとニュアンスがわかっている返答に聞こえますし、Aさんも何でもう一つ買ったのかに話を展開していける感じですよね。
細かいニュアンス、人と人とのコミュニケーションには大事なところです。

英語は結構できるのに、外国人から「あの人と話してるとなぜか、しっくりこないんだよね。」と思われている人は、意外とこういう細かい単語の持つニュアンスを見過ごして、話をしているのかもしれません。