久々に聞き取り強化のレッスンをしました。
TOEICのPART1でお馴染みの、写真を見ながら、読み上げられる4つの文のうち、写真の内容と合っているものにチェックするもの。
その写真がどんなもので、どれが答えだったかは置いておいて、ひとまず、リスニングをしてみましょう。
what-is-he-doing.m4a (28,4 kB)
私がおススメするリスニング強化トレーニングは「とにかく同じものを聞いて、聞いて、聞きまくる」こと。
色々な教材がある中、次々と新しいものが手に入るというのは、文法やリーディング強化なら利点になるかもしれませんが、リスニング強化をしたいのであれば、同じものをとにかく何十回となく聞いて、「隅々まで聞こえて内容もわかる」ところにまで持っていくのが一番効果的だと思います。
上にあげた"what-is-he-doing"はアメリカ英語で、正解率が47.9%だったという、やや難問、TOEICレベル730の問題だそうです。
A~Dと4つあったのですが、ここではAだけにフォーカスを充て、実際にトレーニングをしてみましょう。
- 聞きながら、英語で書き取りをしてください
- 1を納得のいくまで繰り返し、繰り返し、繰り返し、やってみてください
- 聞き取れない部分に戻って、何度も何度も聞いてみてください
- 聞こえたとおりに全文を声に出してリピートしてください
- 4をつっかからなくなるまで、やってみてください
- ここで初めて答えを見てみましょう!
- また同じ1文を声に出して読んでください
いかがでしたか?
答えにある文の下に番号を振っておきました。
1と2の間の音がくっつく現象(リエゾンといいます)が起こり、音を絞ると、2の単語はほとんどjustしか聞こえないと思います。
3の単語はもしかしたら、何度聞いても聞こえなかったという人もいるかもしれません。
2と3の間、更に3と4の間にもリエゾンが起こり、2の単語の後には4の単語しか聞こえないくらいかもしれません。
さて、トレーニング中のステップ5で声に出していたときと、7で声に出してみたときとで、何か大幅に変わったりしていませんか?
スクリプトを見た後だと、どうしても聞こえたとおりにリピートができなくなってしまう人がいます。
ネイティブにはステップ5のときにしていた読み方の方が通じるかもしれません。
答えがわかった後でも、ステップ5のときのような速さとリズムで同じ文を言えるように練習してください。
このトレーニング法なら:
- 自分の聞きにくい英語のパターンがわかるようになり、何度もやっていれば必ずリスニング力は上がります
- 発音練習も兼ねることになるので、自然な話し方が身につきます
- 新出単語や言い回しも、何度も聞いて、言ってみることで忘れにくくなります
...と、なかなかおいしい「同じものをとことん聞く!」トレーニング法でした!