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日本語にはない、英語を話す人の数字の感覚

2011年08月07日 00:39

このサイトの目的として、「日本語を母国語とする人に、英語も実は日本語と同じくらい奥が深いものだ」というのを伝えたい、というのがあります。
でも、今日は、英語の方では当たり前だけど、日本語ではあまり馴染みがない、つまり、日本語と英語の話者の間で、まさかと思うような違いもあることの例について書きたいと思います。
これを考えさせられたのが次の例文でした。

More than 36 extinct dinosaurs must have been there.

考古学の話の中で、ある場所から多くの恐竜(の化石)が発見された、という状況を言っているもので、この文を直訳すれば、 36種以上の今は絶滅した恐竜がそこにいたに違いない…となります。
ここで注目なのが、この36という数字です。
日本語で考えれば、30でもなくて35でもなく、また、40でもない。
いわば半端な数字ではないか。
なのに、あえて36と言うからには、何か根拠があるのだろう…。
だけどその前に"More than"がついているのはどういうことだろう?と思ってしまいます。
でも実はこの36という数字、英語を話す人達の間では別に半端な数字ではないのです。

日本語では数字の感覚をざっくり掴むのに、5の倍数や10の倍数が使われることが多いかと思います。
例えば、『パーティーには何人くらいいた?』と聞かれたら、『30人くらいかな』と答えたりします。
(30人もいなかったけど、20人よりは多かったな)と思ったら、『25人くらい』と答える人もいるかもしれません。

さて、英語を使う人では、ここに更に、「ダース」の感覚が加わります。
私は「ダース」と言うと、すぐに卵が浮かぶのですが、アメリカなどでは卵は1ダース、つまり、12個入りで売られています。
卵に限らず、12を一つとするダースの単位は日常的だと感じています。

もともと英語での数字の数え方からしてもそうで、one, two, three, four...と数えていって、eleven (11), twelve (12)ときて、次にthirteen, fourteen...と「-teen」シリーズが始まるわけです。
若者を指す10代と言うのも、英語では「-teen」とつく13歳からで、11歳(eleven)や12歳(twelve)は10代(Teens)には入りません。
12を一区切りと考える「ダース」の考え方は英語を話す人なら普通に持っているのではないかと思います。

そこで、最初の例文に戻ってみれば、36は12の3倍。
つまりは3ダース。ざっくりした、まとまりを示したいだけで、ぴったり36種というのではないのです。
意味としては「数種類というのではなくて、数多く見つかったんだ」ということが言いたいわけです。

12、24、36、48… このような12の倍数を見つけたら「ダースかも…」と疑ってみてください。

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