前回書いた:
I should have brought my laptop...
ノートパソコン持ってくればよかったなぁ…
のshouldをcouldにしたら、どういう意味になるのでしょうか。
I could have brought my laptop.
"should"「~すべき」のときと同じで、これを発している実際の現場ではノートパソコンは持ってきていないという事実関係は変わりません。
「~すべき」が「~できる」に置き換えられただけなので、 『私はノートパソコンを持ってくることができただろうに(実際は持ってこられなかった)』となります。
もう少し、くだけて書けば:
ほんとだったらノートパソコン持ってこれたのに…
…というところでしょうか。
ここには何が省略されているのでしょうか。
例えばこのミーティングでは待ち合わせ時間ぎりぎりになって、パートナーからノートパソコンが必要なのだ連絡をもらったのだけれど、既に外に出てしまっていたのでもう遅いというシチュエーションだったとします。
もっと早く言ってくれれば持ってこれたのに…。
If he had told me earlier, I could have brought my laptop...
ここで覚えておきたいのが、声の抑揚によっては言わんとしている事柄に大きな違いが生じるところです。
例えば:
(ちょっと怒り口調・早口で) If he had told me earlier, I could have brought my laptop!
もっと早く言ってくれてたら、コンピューター持ってこれたのに!もう!遅いよ!
または
(とてもとても申し訳なさそうな顔で) Awww...if he had told me earlier, I could have brought my laptop...
あー…もっと早く言っててくれたらなぁ…。コンピューター持ってこれたのに…。惜しかったなぁ~…。
…という感じにもなります。
固く訳せば『彼がもっと早くに自分に伝えていてくれたなら、私はノートパソコンを持ってこられたのに(実際は彼が早くは伝えてくれず、持ってくることができなかった)』 …となります。
これがいわゆる仮定法過去完了と呼ばれているものです。
Ifのある条件節に過去完了形を使うのでそう呼ばれていますが、話している内容の一番言いたいところは実際は『持って来なかった』なので、過去のことについて言っています。
これに対して仮定法過去というよく聞く、典型的な例として:
If I were bird, I could fly. 私が鳥だったら、飛べるのに(実際は鳥ではないので飛べない)。
というのがあり、動詞に過去形を使うのでそう呼ばれています。
こちらは実際は『飛べない』という話で、現在のことについて言っているわけです。
…とは言え、実際に英語で「~だったのに!」と話をしている最中に、仮定法過去完了でしゃべっているんだ!などと考えるわけではないので、よほど必要でない限りは、あくまで参考までに留めておいてください。
さて、"should"、"could"とくれば次は"would"です。 お楽しみに!
Wouldを使った表現へ続く>>